人が自立的に動き成果をあげる仕組みづくり 竹内美紀のブログ

経営判断を誤らせない「決算書の内的整合性」とは?~資産と負債で読み解く~

No.2271,770

新しい体重計を紹介いただきまして。

毎日、体重と体脂肪など
身体の組成をはかっています。

年齢まででてきて・・・

ちょっと?
がんばろう!と
思わせてくれます。

体重計。
測るタイミングで大きく変わりますよね。

食べる前、時間帯。
など、一貫性を持たせる必要があります。

そうでないと正しい数字や
変化を把握することができません。

日々の成績書の決算書。
これも実はデータに一貫性が大事なんです。

日々の意思決定において、
決算書は欠かせない情報源ですよね。

売上はいくらか、
利益は出ているか、
手元の資金は十分か…

これらの数字は、
まさに会社の成績表であり、
未来への羅針盤です。

しかし、その羅針盤が、もし各項目で
バラバラのことを言っていたらどうなるでしょう?

今日のテーマは
決算書が経営の真実を正しく、
そして一貫して語るための非常に重要な要素、

「内的整合性(ないてきせいごうせい)」についてです。

少し専門的に聞こえるかもしれませんが、
これが理解できると、決算書の見方が格段に深まり、
より的確な経営判断ができるようになります。

~*~*~*~*~*~*~*~*

ITに詳しくない中小企業に寄り添う
竹内美紀です。

2つの講座とノート1枚
欲しい結果を手に入れる方法を
お伝えしています

当社の解説(7分)↓

~*~*~*~*~*~*~*~*

内的整合性とは? なぜ経営者にとって重要か

一言でいうと、内的整合性とは

「決算書の中のすべての要素が、同じルール、同じ考え方で、お互いに矛盾なく繋がっていること」

です。

想像してみてください。
貸借対照表(B/S)に載っている「資産」の考え方と、
「負債」や「純資産」の考え方、

そして損益計算書(P/L)に載っている
「収益」や「費用」の考え方がバラバラだったら?

ある部分では将来の楽観的な見込みを含めているのに、
別の部分では保守的な見積もりを使っているとしたら?

その決算書は、会社の状態を正確に映し出していません。
まるで、ある鏡では太って見え、
別の鏡では痩せて見えるようなものです。

そんな鏡を見てダイエット計画を立てても、
効果は期待できませんよね。

内的整合性が確保されている決算書は、
経営者にとって以下のようなメリットをもたらします。

  • 現状認識の正確性: 今、会社がどのような状態にあるのか、資産はどれだけ将来の benefit をもたらすのか、将来どれだけの負担(コスト)が見込まれるのかが、一貫した基準で把握できます。
  • 意思決定の質の向上: 正確な情報に基づいた投資判断、費用削減策の検討、資金計画の策定が可能になります。
  • 予実管理の有効性向上: 予算と実績の比較が、同じルールの下で行えるため、差異の原因分析がより有益になります。
  • 外部との信頼関係構築: 金融機関や投資家、取引先は、信頼できる一貫した財務情報を求めます。整合性のとれた決算書は、対外的な信用を高めます。

「資産」と「負債」に見る内的整合性

この内的整合性を理解する上で、
「資産」と「負債」という、
会社の財政状態を構成する根幹的な
2つの要素の定義と関係性を
見ていくのが非常に分かりやすいです。

● 「資産」は何を語るか?

私たちのビジネスに例えると、

「資産」は、
「過去の活動の結果として手に入れた、将来のビジネスに役立つもの」

具体的には、
現金、
売掛金(将来お金になる権利)、
商品
原材料(将来売上や製品になるもの)
機械や建物(将来の生産活動に使うもの)

会計の定義では、

過去の取引または事象の結果として企業が支配し、将来の経済的便益が企業に流入することが期待される資源」であり、「金額を合理的に測定できる」こと

が求められます。

これは、「単なる希望的観測ではなく、
これまでのビジネス活動によって
既に手に入れていて(支配していて)、

客観的に見て(合理的に測定できて)、
ちゃんと将来の利益に繋がるもの(経済的便益の流入)だけを、
あなたの会社の『力』として認めましょう」

というルールです。

● 「負債」は何を語るか?

一方、「負債」は、

「過去の活動の結果として発生した、将来の経済的便益(主に現金)の流出を伴う企業の義務」

具体的には、
買掛金(仕入先に払う義務)
借入金(銀行に返す義務)
未払費用(まだ払っていない経費)

既に確定しているものから、
将来の製品保証費用や退職金のように、
金額や支払時期が確定していないものの、

過去の事象に起因して発生可能性が高く、金額を合理的に見積もれる将来の支払い義務(これらは「引当金」として計上されますが、負債の一種です)まで幅広く含まれます。

会計の定義では、
過去の取引または事象の結果として発生した企業の現在の義務であり、その決済により将来の経済的便益が企業から流出することが期待されるもの」

とされます。

これは、「過去のビジネス活動で
既に原因は作られていて(過去の取引または事象に起因)、
外部に対して支払いなどの義務を負っており(現在の義務)、
その義務を果たすためには
将来お金などが出ていく(経済的便益の流出)必要がある」

というルールです。

二つを結ぶ「内的整合性」の糸

さて、「将来入ってくるもの(資産)」と
「将来出ていくもの(負債)」という、
真逆の方向を向いているように見えるこれらが、
どのようにして決算書の内的整合性を保っているのでしょうか?

ポイントは、貸借対照表の根幹である

資産 = 負債 + 純資産」という等式と、

両者の定義に共通する

「過去の取引または事象に起因する」という点、
そして発生主義会計における

「費用収益対応の原則」

です。

具体例1:商品の仕入(掛取引の場合)

  1. 商品を仕入れました!
    • これは「過去の取引または事象」です。
    • 仕入れた商品は「将来の経済的便益の流入」(販売して収益を得る)が期待され、「商品」という資産が計上されます。(資産の定義に合致)
    • 同時に、仕入代金を後で支払う「現在の義務」が発生し、「買掛金」という負債が計上されます。(負債の定義に合致)

この例では、将来の経済的便益(商品)の増加(資産)と、
それに対応する将来の経済的便益の流出義務(代金支払い)の増加(負債)が、
同じ過去の取引によって同時に認識されています。

これにより、貸借対照表の等式

「資産 = 負債 + 純資産」

が崩れることなく、
取引の経済的実態がバランスよく表示され、
整合性が保たれます。

具体例2:製品販売と関連する将来費用(製品保証費用)

  1. 製品を販売しました!
    • これは「過去の取引または事象」です。
    • これにより、売上代金という「将来の経済的便益の流入」が期待され、「売掛金」という資産が計上されます。(資産の定義に合致)
    • P/Lでは「売上高」として収益が認識されます。
  2. 同時に、製品保証の義務が発生しました…
    • これも同じ「過去の取引または事象」(製品販売)に「起因」しています。
    • そして、将来の製品保証修理は、その決済により「将来の経済的便益(現金など)が流出」する「現在の義務」(金額や時期が確定していなくても、過去の販売行為によって発生した義務)となります。統計的に見て「発生の可能性が高く」、過去の経験などから「合理的に金額を見積もる」ことができる場合、これは「負債」(具体的には「製品保証引当金」として計上されることが多い)として認識されます。(負債の定義に合致)
    • P/Lでは「製品保証費用」として費用が認識されます。

この例では、収益獲得という
「将来の経済的便益の流入」を生み出す活動(製品販売)が、
同時に「将来の経済的便益の流出」を
伴う義務(製品保証)を生み出すという、
経済的実態の両面を捉えています。

もし、製品を売った際に、
売上と売掛金(資産)だけを計上し、
関連する将来の保証費用という負債
計上しなかったらどうなるでしょう?

  • P/Lは過大に利益を表示します。 今期の売上は全部今期の利益に貢献したかのように見えますが、実際には将来の負債(コスト)が隠されています。
  • B/Sは、将来の負債を過小に表示します。 企業の真の財政状態(将来の負担を含む)を正確に示せていません。

これでは、P/LとB/Sの間で整合性がとれていません。
「この取引によって今期どれだけ儲かったか(P/L)」と
「この取引によって会社の財政状態がどう変わったか(B/S)」が、
一貫した考え方で表示されていないのです。

「資産」の定義に基づき
将来の「流入」を認識すると同時に、
「負債」の定義に基づき、同じ過去の事象に起因する
将来の「流出」の可能性が高いものを認識する。

この両面を捉えることで、
初めてそのビジネス活動のネットでの経済的影響が、
期間損益計算(P/L)と財政状態表示(B/S)の両方に
わたって正確に反映され、内的整合性が保たれるのです。

これは、「費用収益対応の原則」を
B/S項目にも拡張して適用していると
考えることもできます。

経営者への示唆

内的整合性のとれた決算書は、
単に会計ルールに従っているだけでなく、
あなたの会社の「経済的な現実」を最も忠実に映し出している鏡です。

  • 「資産」の増減を見る際は、それが本当に将来の経済的便益の流入に繋がる確実性があるか?
  • 「負債」を見る際は、単なる借入金だけでなく、将来発生可能性が高い費用負担(引当金として計上されているものも含む)が適切に認識されているか?
  • ある活動で資産や収益が計上された裏側で、それに関連する将来の潜在的な負債(義務)は適切に認識されているか?

といった視点を持つことで、
決算書の数字の裏にある
「お約束」が見えてきます。

決算書は、過去の記録であると同時に、
未来への示唆に富んだ経営ツールです。

ぜひ、数字の表面だけでなく、
その裏にある定義や原則、
そして各要素間の繋がり(内的整合性)にも
目を向けてみてください。

それが、よりリスクに強く、
持続的に成長できる経営へと繋がるはずです。

さて、さて。体重計。

以前は起きた時に測っていたのですが
起きる時間を早くしたので
どうも重い・・・

いつもの時間にしてみたら
変化がありませんでした。

寝てる間に消費してるんですね。
睡眠って大事。

想いが伝わり、成果があがる
そんな仕組みを作るお手伝いをさせてください。

~*~*~*~*~*~*~*~*


個別相談は下記フォームからもどうぞ。


※誠意のない営業に対してはお返事しないこともあるかもしれません。

========================

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ご訪問数(since2022.5.4)


DX学校春日部校

カレンダー

2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

月別アーカイブ

PAGE TOP