人が自立的に動き成果をあげる仕組みづくり 竹内美紀のブログ

「利益は出てるのに、なぜか資金繰りが苦しい…」その原因は? 中小企業の経営者が絶対知っておくべき「キャッシュフロー」の話

No.2265,764

2025年2月の企業倒産数について
数字が整理されていました。

東京商工リサーチの資料です。

原因としては


物価高や人件費上昇に加え、
今後は金利上昇も経営上の課題

企業倒産は業績不振の息切れを中心に、
新たな資金手当てが難しい黒字倒産を加え、
増勢ピッチを速める可能性

ここで出てきた黒字倒産。

利益がでているのに
倒産してしまう・・・

これはなぜなんでしょう?

~*~*~*~*~*~*~*~*

ITに詳しくない中小企業に寄り添う
竹内美紀です。

2つの講座とノート1枚
欲しい結果を手に入れる方法を
お伝えしています

~*~*~*~*~*~*~*~*

売上を上げ、利益を出すために、
寝る間も惜しんで働いていらっしゃる・・・

でも、もしあなたが

「帳簿上は利益が出ているはずなのに、
どうも銀行口座のお金が減っていく…」

「急な支払いが来て、一気に資金繰りが厳しくなった経験がある…」

「頑張って売上を伸ばしているのに、なぜか不安が消えない…」

そう感じたことがあるなら、
それはもしかしたら
「キャッシュフロー」を意識するサインかもしれません。

会社の「体力」と「呼吸」

私たちは、会社の状態を見る時に、
ついつい「損益計算書(P/L)」、

つまり
「利益が出ているか、赤字か」

に注目しがちです。

もちろん利益は会社の成長や持続にとって
非常に重要です。

これは例えるなら、
会社の「体力」のようなもの。

体力があるほど、遠くまで走れたり、
多少の病気にも耐えられたりします。

でも、会社が日々生きていく上で、
体力以上に大切なものがあります。
それが

「お金の出入り」、
つまり「キャッシュフロー」


です。

これは例えるなら、
会社の「呼吸」そのもの。

いくら筋肉隆々の体力自慢でも、
呼吸が止まってしまえば生きていけませんよね?

会社も同じです。
どれだけ利益が出ていても、手元に現金がなければ、

  • 従業員に給料を払えない
  • 仕入先に代金を払えない
  • 家賃や光熱費を払えない

といった事態になり、
最終的には事業を続けられなくなってしまいます。

いわゆる「黒字倒産」は、
まさにこの「利益は出ているのに、
キャッシュがない」状態なのです。

中小企業にとって、なぜキャッシュフローが特に大切なのか?

大企業に比べて、中小企業にとってキャッシュフローの意識はより一層重要です。

  1. 資金の余裕が少ないことが多い: 大企業ほど潤沢な手元資金や、いつでも借りられる大きな借入枠がない場合が多いです。ちょっとした現金のずれ込みが、命取りになることもあります。
  2. 売掛金の回収サイトが長い場合も: 取引先の支払い条件によっては、売上が立ってから実際にお金が入金されるまでに時間がかかります。その間も、仕入れや経費の支払いは待ったなしでやってきます。
  3. 急なトラブルに対応する力: 予期せぬ機械の故障、災害、大きな取引先の経営不振…中小企業は外部環境の変化の影響を受けやすい面があります。いざという時に頼りになるのは、やはり手元にある現金です。
  4. 成長への投資: 新しい機械を買いたい、優秀な人材を採用したい、新しい事業に挑戦したい。こうした成長のための投資にも、まとまった現金が必要です。キャッシュフローに余裕があれば、攻めの経営ができます。

つまり、キャッシュフローは中小企業の

「日々の安定」
「将来の成長」

のどちらにも欠かせない、生命線なのです。

難しい話は抜きに!まずは「お金の流れ」に意識を向けよう

「キャッシュフロー計算書とか、難しそう…」

そう思われたかもしれません。
確かに、会計士が作るような正式な書類は
専門知識が必要です。

でも、経営者ご自身が日々意識するのに、
難しい知識は必要ありません。

まずは、以下の3つの視点を日常的に持つことから始めてみましょう。

  1. 「今の現金、いくら?」を把握する
    • 会社の銀行口座の残高を、できれば毎日、最低でも1週間に一度は確認しましょう。これが会社の「今の体温」です。漠然と「大丈夫だろう」ではなく、具体的な数字を知ることが第一歩です。
  2. 「いつ、いくら入ってきて、いつ、いくら出ていく?」をざっくり予測する
    • 来月、再来月あたりまでの大きな入金予定(売掛金回収など)と、大きな支払い予定(仕入れ、借入返済、税金支払いなど)を把握しておきましょう。手帳や簡単なエクセル、カレンダーなどにメモするだけでもOK。「この時期はちょっと厳しくなりそうだな」と早めに分かれば、対策を打てます。
  3. 「これは、いつ現金になる?」「これは、いつ現金を払う?」と考える癖をつける
    • 新しい注文が入った時、仕入れをする時、経費の請求書を見た時…。一つ一つの取引について、「これでお金が入ってくるのはいつか?」「これでお金が出ていくのはいつか?」と意識してみましょう。売上が立った時点ではなく、実際に現金が動くタイミングを考えるのがキャッシュフロー思考です。

特に、売掛金の回収を早める工夫
(請求書を早く出す、期日通りに入金されているかチェックする、必要なら連絡する)や、

在庫を抱えすぎないようにする
(売れない在庫は、現金が商品に姿を変えて眠っている状態!)といったことは、
そのまま営業活動による
キャッシュフローの改善につながります。

会社の未来のために、キャッシュフローを味方に!

繰り返しになりますが、
利益は重要です。

でも、それ以上に

「現金の流れ」

は会社の足元を固めるために絶対に欠かせません。

ぜひ今日から、
会社の「お金の出入り」に
もっと関心を持って、
日々意識してみてくださいね。

それは、あなたの会社を
資金ショートの危機から守り、

目の前のチャンスを掴み、
そして将来にわたって安定して
成長させていくための、
最もパワフルな習慣となるはずです。

ご一緒に♪

お金のないことで
事業をあきらめない。

想いが伝わり、成果があがる
そんな仕組みを作るお手伝いをさせてください。

~*~*~*~*~*~*~*~*

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